猫は自分の体の毛を舐めるグルーミングをすることで、毛並みを整えるのが好きです。艶々した毛並みは、猫が健康で健やかであることがあらわれています。日ごろ食べているキャットフードの栄養が吸収され体全体に行きわたっている証拠です。

ただ、高齢猫になると毛並みに艶がなくパサパサと乾燥した状態になります。加齢が原因で胃腸の働きが鈍り、栄養吸収が悪くなるためです。また、高齢猫になると体の毛を舐めるグルーミングの回数が徐々に減ってくることで、手入れ不足となり毛並みは悪くなります。

一方、若い猫の毛並みがパサパサになった場合、なぜパサパサなのか原因を探る必要があります。通常、猫は毛を舐めるグルーミング頻繁に行いますし、内臓の働きも活発なため毛並みに艶があるのが普通だからです。何か病気が隠れていないかを確かめる必要があります。

このように、毛並みから猫の年齢や健康状態が分かります。毛並みについて良く知ることで、猫の体調の変化にも気が付くことができます。

ただ、毛並みが悪くなるのは圧倒的にシニア以上の高齢猫です。老化現象が原因ですが、日々のキャットフードと簡単なお手入れで見違えるようにツヤツヤ・ふわふわになることもあります。

今回は、毛並みが悪くなる原因と改善方法についてお伝えします。

猫の毛並みが悪くなる理由

猫も人も見た目である程度のことが分かります。猫の場合、体全体が毛におおわれています。被毛(ひもう)といいます。つややかな被毛(ひもう)は若々しさや栄養状態の良さのあらわれです。

一方、毛並みがパサついていれば健康状態の異常を疑った方が良いでしょう。まずは、毛が悪くなる理由について以下5つがあります。

・グルーミングが不足している

猫は自らの体をきれいにするために舐めて手入れをします。これを「グルーミング」といいます。猫は清潔好きですから、体についたホコリ、ゴミ、ノミ、ダニなど体についた汚れを取るために一日に何度もグルーミングを行います。つまり、健康な猫であれば、毛並みがツヤツヤ・ふわふわしているのは普通なことなのです。

一方、猫の習性であるグルーミングが不足するのはどのような状態なのでしょうか。まずは、猫が口内炎にかかっていないかを確かめる必要があります。口の中に炎症があれば、グルーミングをしたくても痛くてできません。口の中に異常がないか確認しましょう。

その他に、シニア猫になればグルーミングをする回数が減りますので、手入れ不足になります。この場合、飼い主によるフォローが必要になります。

・病気の疑いがある

病気が原因で毛並みが悪くなる場合があります。毛並みの悪さが症状としてあらわれる病気は、慢性腎不全、糖尿病、甲状腺機能亢進症があります。

・寄生虫がいる

「ノラ猫を飼う場合」「猫が外を散歩する習慣がある場合」などでは、猫のお腹に寄生虫がいる場合があります。猫が一定量のキャットフードを食べているにも関わらず毛がパサついているときは、寄生虫が猫の栄養を吸収している可能性があります。

・栄養が不足している

猫の毛並みの良し悪しについては栄養状態の影響が大きいです。ダイエットのやり過ぎ、栄養の偏りなどで全体の栄養バランスが崩れていると、被毛の艶は失われます。

消化吸収が悪い場合、消化不良でウンチが緩んでいることもあります。キャットフードが猫に合っているのかどうかも合わせ確認しましょう。

・老化現象

先に述べましたが、シニア以降の猫はグルーミングの回数が減ります。グルーミングの回数が減る理由は、体の柔軟性がなくなることや、内臓の働きが弱くなるためです。

老化現象で仕方がないと感じる部分もありますが、高齢猫にあったキャットフードを与えたり、体の手入れを飼い主が定期的にしたりすることで毛並みは艶を取り戻します。

毛並み・毛艶を改善するための方法

飼い猫の毛並み・毛艶が悪いと感じたときは、その原因を探る必要があります。健康状態に問題がないとき、キャットフードが合っているかどうかが大事です。

高齢猫を含め、毛並みを良くするために必要なことは「栄養不足を解消すること」「グルーミング不足を補うこと」です。

高齢猫の毛並みについて

我が家の例になりますが、生後1~12年目までは食欲が旺盛なため肥満が心配でした。そのため、カロリーを抑えたキャットフードを与えていました。体重管理ばかりに気持ちが傾くと、痩せていれば肥満が原因の病気にはならないから大丈夫という気持ちになっていました。

ただ、加齢のため食欲が落ち着いてきている猫にとっては、食物繊維などでカサ増ししてあるカロリーを抑えたキャットフードを定量食べ切ることができませんでした。食べる量が少しずつ減り、気が付いたら痩せすぎになり毛並みもバサバサになってしまっていました。

以下が実際の3年前の写真です。

被毛全体が「毛割れ」ぎみで、特にマル印部分がひどい状態でした。毛艶もなくパサパサして被毛のこしもありませんでした。

「毛割れ」というのは、毛が束になって割れてしまう症状をいいます。老猫に多く見られ、原因はグルーミング不足と栄養不足です。

体調自体は特に問題がないことを確認し、毛並みを良くするために、少量で効率的に栄養摂取できる良質なキャットフードに変更することにしました。また、グルーミングの不足を解消するためにも簡単なお手入れを実践することにしました。

現在の様子は以下のとおりです。

キャットフードを変更し、このときは1年経過すると毛艶がよくなってきました。猫にとって必要なタンパク質が効率的に摂れるため、被毛に張り・こし・艶が戻りました。

栄養不足を解消するためのキャットフード

高齢猫の栄養不足を解消して毛並みをよくするためには、どのようなキャットフードが適しているのでしょうか。必要な条件として2つがあります。

・良質なタンパク質が含まれているもの

猫は肉食動物です。猫の食事のメインはタンパク質が中心です。そのタンパク質自体も良質のものである方が、内臓、筋肉、被毛へ十分に栄養が行きわたります。

・オメガ3、オメガ6などの必須脂肪酸を含んだもの

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸は重要な必須脂肪酸です。これらは、体内でつくることができないため食事で摂る必要があります。美しい被毛のためには特に大事な栄養素です。

オメガ3系の脂肪酸で代表的なものはα―リノレン酸やDHA、EPAがあります。えごま、亜麻仁、青魚、シソ油に含まれています。特にDHA、EPAには炎症を抑える効果があります。

オメガ6系の脂肪酸で代表的なものはリノール酸、アラキドン酸があります。コーン油、ひまわり油、サラダ油、ゴマ油に含まれています。感染に対する免疫機能を高める効果があります。皮膚炎などに効果を発揮します。

オメガ6には免疫を高める効果があり、オメガ3には炎症を抑える効果があり、両方の効果は対照的です。そのため、どちらかばかりに偏った摂取になると猫の体のバランスが崩れてしまいます。アレルギーが起こりやすかったり、下痢になったりします。

そのため、両方をバランス良く摂取することが重要です。

これらの条件を満たしたキャットフードは以下のものです。

商品名は「モグニャン」です。良質なタンパク質を豊富に含み、オメガ3、オメガ6脂肪酸も摂取できるようになっています。

原材料は以下のものを含んでいます。

栄養の成分については以下のとおりです。

肉食動物の猫にとって必要なタンパク質の素になっているのは、低脂肪・高タンパクで消化の良い白身魚です。このため、高齢猫の胃腸に負担をかけません。

栄養成分の表示から、オメガ3、オメガ6の必須脂肪酸がバランス良く配合されていることを確認できます。毛割れが気になる高齢猫にとって必須脂肪酸はツヤツヤした美しい被毛をつくるために必要な栄養です。

高齢猫になれば体の内臓機能も衰えてきます。ただ、消化吸収の良い食材で作られた栄養バランスの良いキャットフードを食べることでツヤツヤ・ふわふわとした美しい毛艶がよみがえるのです。猫の体は食べ物で作られており、必要なものを与えることで健康に過ごせるます。

このキャットフードは子猫から高齢猫までどの年代の猫が食べても大丈夫です。若い猫でカロリーを抑えたキャットフードをメインにしながら、モグニャンをトッピングして与えても良いです。
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グルーミング不足を解消するお手入れ方法

猫も10歳以上になれば徐々に、自分の毛を舐めるグルーミングをする回数が減ってきます。手入れ不足で毛がボサボサになり、毛割れも目立ってきます。そこで、飼い主がグルーミングを補助するお手入れをしてあげることで毛艶を取り戻すことができます。

手入れ方法としては、ブラッシングと併せて、暖かいタオルで猫の体を拭いてあげるだけです。高齢猫の体に負担がかからず短時間できれいになります。1週間に1回を目安にすると良いでしょう。

この方法は主に、高齢猫に対して行いますが、若い猫のお手入れとしても問題ありません。

用意するものは、洗面器・タオル・ウェットティシュ・40度以下のお湯です。

・高齢猫のお手入れ方法の手順

1.軽くブラッシングしてから、温かいタオルを猫の体全体に覆うように当てる(2、3回繰り返す)

2.あごの下から胸、体の側面・お腹をゆっくり拭く(2、3回繰り返す)

3.腰にタオルを30秒ほど当てる(2、3回繰り返す)

4.足を拭く 爪の生え際も忘れず一本ずつ丁寧に拭く

5.尻尾とおしりを拭く

このとき尻尾はタオルを使って拭くが、おしりは使い捨てのウェットティッシュを使うと衛生的です。

温かいタオルを当てると猫は気持ちが良いらしく、ゴロゴロ喉を鳴らします。すべての作業を完了させるまで5~6分ほどしかかかりません。猫の体をゆっくりさすることでマッサージ効果やリラックス効果もあります。

注意点としては、猫が触られるのを嫌がるようなら別の日にするようにしましょう。体調の良いときに行うとよいです。

まとめ

猫はきれい好きなため被毛を頻繁に毛づくろいします。艶やかな被毛は健康の印ですが、艶がなくバサバサとして毛割れが起こる場合があります。

若い猫の場合は病気が疑われますので動物病院で診察を受けましょう。一方、シニア猫から高齢猫の毛並みが悪くなった場合は老化現象と考えられます。

まずは、日ごろ与えているキャットフードが猫に合っているかを確認しましょう。毛並みが悪い猫に不足している栄養素としては、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸です。これらは体で作ることができない必須脂肪酸なので、キャットフードから摂る必要があります。

適したキャットフードはさまざまなものがあります。その中でも、我が家の猫で効果のあったキャットフードは「モグニャン」という商品名のものです。良質なタンパク質が豊富に含まれており、肉食動物の猫の体にあった内容です。

また、シニア以上の猫は毛を舐めるグルーミングが不足することでの毛並みの衰えがあります。この状態に対しては、飼い主がグルーミングを補助してあげることが重要です。ブラッシングと併せてホットタオルで猫の体全体を拭いてあげるだけです。

高齢猫の体に負担をかけず、清潔を保つことができます。特別なことは行いませんが、少しだけ簡単なお手入れを行うことで見違えるほど毛並みがふわふわ、ツヤツヤになります。愛猫の健康は飼い主の少しの配慮で得られることができます。