我が家は、ノラの子猫を保護したのがきっかけで飼い始めた猫達ばかりです。子猫のうちは、どの猫も下痢をしていました。下痢の原因は、キャットフードが消化できないこともあれば、寄生虫によるものなどさまざまでした。

子猫が下痢をしている場合、お尻周りが汚れていたり、後ろ足や尻尾にウンチがついていたりして臭いため、すぐに気が付きます。早めに対処してあげましょう。

下痢を放置しておくと、小さい体の子猫は脱水症状になり、死んでしまうことがあります。また、そこまで深刻ではなくても、軟便(下痢)が続くことで、必要な栄養を摂取できず、子猫の健やかな成長が阻害(そがい)されることもあります。

子猫の軟便(下痢)を放置することは危険です。飼い主は子猫が軟便(下痢)で大事に至ることがないよう、状況に応じた下痢対策を知っておく必要があります。今回は、子猫の軟便(下痢)と対策についてお話します。

子猫の軟便(下痢)の原因と対策

子猫は少しの刺激で下痢になります。子猫が下痢になる主な原因は以下の3つです。

  • 子猫に牛乳を与えたことによる軟便(下痢)
  • 病気が原因となる下痢
  • キャットフードによる軟便(下痢)

それでは、これからそれぞれの内容について説明をしていきます。

子猫に牛乳を与えたことによる軟便(下痢)

子猫を保護したときに、飼い主は、とりあえず何か食べさせることを考えます。その際に、多くの飼い主は牛乳を少し与えてみようと考えてしまいます。私も初めてノラ猫を保護したときに、牛乳を与えました。子猫は牛乳を美味しそうに飲みますが、しばらく後に下痢をして、お尻や後ろ足が汚れていたのを覚えています。

その後、動物病院で診てもらい、猫が牛乳を消化できず下痢になったことを知りました。なぜ猫が牛乳を飲むと下痢になるのでしょうか。それは、子猫の体内に、牛乳に含まれている乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が少ないためです。そのため、消化吸収することができず下痢になるのです。

子猫の下痢対策になるミルク

子猫にとって牛乳は胃腸に負担がかかるため与えるのは止めましょう。もし、液体で栄養のあるものを与えたいと思うのであれば、「子猫用ミルク」があります。ペットショップ、ホームセンターに行けば数種類のミルクが並んでいます。子猫用ミルクは、「缶に入った粉タイプ」「液体が紙パックに入ったタイプ」の2タイプあります。

商品の写真は以下の通りです。

・子猫用粉ミルク

缶を開けた写真は以下の通りです。

・液体タイプ

粉ミルクは、必要な分量の粉を38℃ぐらいのぬるま湯で解いて作ります。冷たい水は子猫のお腹を冷やすため、少し温めた白湯を使うことがポイントです。粉ミルクは、必要な分だけ作れるため無駄になりません。

一方、液体タイプは開封してすぐに飲むことができます。未開封では常温保存です。ただ、開封後は冷蔵庫で保存し、1~2日で飲み切る必要があります。もし、飲めなかった場合、もったいないですが廃棄してしまいましょう。

上記の商品のうち、私は粉ミルクをおすすめします。理由は、必要なときに必要な分だけ与えることができ、長期保存が可能で経済的だからです。

病気が原因となる下痢

ウィルスに感染した猫と接触するとうつる病気です。母子感染もあり、免疫力が低下した際に発症します。病気の症状としては下痢があります。子猫は重症化しやすいため注意が必要です。それぞれの病気について詳しく説明します。

猫パルボウィルス感染症(猫汎白血球減少症)

猫パルボウィルス感染症は、別の名前を猫汎白血球減少症(ねこはんはっけゅきゅうげんしょうしょう)といいます。ウィルスが原因で感染力が強いのが特徴です。感染猫のウンチや尿、だ液から感染します。どの年齢の猫も感染しますが、3~5か月の子猫は重症化し、数日で死んでしまうことがあります。

猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫伝染性腹膜炎(ねこでんせんせいふくまくえん)は、1歳までの免疫の弱い子猫が掛かりやすい病気で、最悪死亡するほどの恐ろしい病気です。ウィルスが原因であり、感染猫のウンチや尿、だ液からうつります。栄養状態が悪く免疫力が下がっている場合、発症しやすく下痢発熱を起こします。

具体的な下痢対策

猫パルボウイルス感染症にはワクチンがあるため、定期的に摂取するようにしましょう。このウィルスは感染力が強いため、室内飼いを徹底することが大事です。また、飼い主がうっかり外からウィルスを持ち込むこともあります。そのため、飼い主は外から帰ってから猫に触るときに、必ず手洗いをしましょう。

また、猫の免疫力を高めることで、感染症を防ぐことが可能です。免疫力を高めるためには、栄養バランスのとれた食事を与えることが極めて重要になります。

一方、猫伝染性腹膜炎にはワクチンがありません。さらに、病気を発症すると死亡する確率が高い病気です。そのため、室内飼いを徹底することが大事です。

また、免疫力が高ければ、ウィルスに感染していても発症しない場合があります。そのため、こちらも免疫力を高めるために、栄養バランスの良い良質のキャットフードを与えることが重要です。

キャットフードによる軟便(下痢)

子猫は体が小さく胃腸の働きが未発達です。そのため、与えるキャットフードは生後12か月未満の子猫用のものを準備してあげましょう。ただ、子猫用であればどのようなものでも良いという訳ではありません。胃腸に負担を掛けない良質なキャットフードを選ぶことが重要です。

猫は肉食動物のため、穀物を消化するのが苦手です。穀物を消化するためには「アミラーゼ」という酵素が必要になりますが、猫はアミラーゼを少量しか持っていません。そのため、穀物を摂取すると消化しきれず下痢をするのです。つまり、穀物は猫の体に負担を掛ける食材なのです。

そのため、消化器の未熟な子猫の体には、穀物の量が多いキャットフードは適していません。具体的に、穀物の多い子猫用キャットフードは以下の通りです。

パッケージには「子ねこ用」とわかり易い表示があります。「国産」の表示があると安心感を持つ人も多いですが、重要なのは原材料に何が含まれているかです。

では、原材料について確認してみましょう。以下の通りになります。

原材料の表示順番は、キャットフードで使われる材料の多いものからになっています。写真の原材料には「穀類」が最初に載っています。成長盛りの子猫にとって、穀物が多いキャットフードは胃腸に大きな負担を掛け、下痢を引き起こす原因になります。このようなキャットフードは与えない方が良いでしょう。

また、上記の原材料の中には、添加物の着色料が含まれています。着色料は見栄えを良くするためのものです。猫は人間と同じように色彩を認識(にんしき)するわけではないため、見栄えは必要ありません。

着色料を摂取することで、肝臓機能とホルモンへの悪影響や、がんになる可能性が高まります。子猫の体は小さいので、微量の着色料でも毎日食べ続けることは危険です。

また、穀物が多く含まれているものや、添加物が含まれるキャットフードなどを食べて出されたウンチはとても臭く、同居する飼い主は臭いのせいで気分が悪くなります。猫は室内飼いのため、トイレは家の中にあります。そのため、ウンチが臭いのは問題です。

猫と飼い主が末永く仲良く暮らすためには、猫が健康であることや、飼い主にとって快適な住環境であることが大事です。両方を守るためには「穀物が多く含まれたキャットフード」「添加物が含まれたキャットフード」を与えない方が良いでしょう。

子猫の軟便(下痢)対策におすすめキャットフード

子猫が軟便(下痢)にならないためには、良質の子猫用のキャットフードを選ぶと良いでしょう。猫の一生の中で生後6か月までの成長は目を見張るものがあります。猫の体の土台となる骨格・筋肉が作られ、内臓機能が最も発達する時期です。

子猫の時期の食事は、その後の健康な生活を支える重要なものです。そのため、タンパク質中心の良質なキャットフードを選んであげると良いでしょう。

添加物が多く含まれるもの、穀物が多く含まれているものは、子猫の胃腸に負担を掛けることになります。その結果、栄養の吸収が悪くなり健康状態は不安定になります。将来的に胃腸の病気であるアレルギーを発症したり、がん等の深刻な大病を引き起こしたりする原因にもなります。

子猫におすすめのキャットフードは以下の2つです。

ロイヤルカナン 子猫用

パッケージは以下の通りです。

「ロイヤルカナン」のキャットフードの特徴は、消化吸収しやすいように加工されていることです。具体的な製造工程をメーカーに確認したところ、原材料を細かな粒子に粉砕(ふんさい)し、練ったものを粒に固めて作るとのことです。細かな粒に加工するという手間のお陰で、消化に負担がかからないキャットフードが出来上がります。

子猫の消化器は未熟でたくさんの量は食べられません。そのため、子猫用のキャットフードは、「少量でもカロリーが摂取できる」「必要な栄養を得るための消化吸収が良い」ものが適しています。

ロイヤルカナン子猫用キャットフードは、子猫の胃腸に優しい作りのため、キャットフードが消化できず軟便(下痢)になるのを防ぐことができます。また、整腸効果が高いため、ウンチの臭いは気になりません。

では、ロイヤルカナン子猫用キャットフードの原料の中で、特に腸内環境に配慮されている点について以下にまとめます。

上記の写真を見ると、消化器の健康な発育に必要性が高く、便の臭いを軽減する原料が含まれています。

【サイリウム】

サイリウムは高い保水力を持っています。水を含むとゼリー状になります。その性質が下痢の症状を緩和します。下痢は、腸内に水分が多いことで起こります。サイリウムの働きで腸管内の老廃物(ろうはいぶつ)を包み適度な形にまとめることで、便の水分を調節します。

【フラクトオリゴ糖】

フラクトオリゴ糖は、善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)のエサとなります。善玉菌が発酵し増殖(ぞうしょく)することで健やかな腸内環境をつくることができます。また、善玉菌が発酵する過程は、結腸粘膜細胞の栄養になるため、腸内環境がさらに良好になります。

一方、フラクトオリゴ糖は、善玉菌と同じ腸内に住む悪玉菌に対してはエサになりません。フラクトオリゴ糖を継続的に摂取することで、腸内の悪玉菌が減少します。腸内環境の改善はウンチの臭いを軽減します。

【マンナンオリゴ糖】

マンナンオリゴ糖が腸内に定着すると、大腸菌やサルモネラ菌のような悪玉菌が腸内に住み続けることができなくなります。悪玉菌は大腸の粘膜細胞に居場所を作りますが、マンナンオリゴ糖は腸の粘膜細胞とよく似た構造のため、悪玉菌が間違えてマンナンオリゴ糖と結合します。すると、腸内の老廃物と共に悪玉菌が体外に排出され、腸内環境が良くなります。

つまり、マンナンオリゴ糖を継続的に摂取することで、悪玉菌が減り良好な腸内を維持できます。結果、ウンチの臭いは軽減されます。

【超高消化性タンパク(消化率90%以上)】

猫の体内で90%消化される吸収力の高いタンパク質が使われています。このタンパク質の原材料は、肉類、大豆、小麦です。ただ、そのままの状態では消化に負担が掛かるため、原材料の中にあるタンパク質成分を抜き出して消化しやすく加工してあります。その結果、消化率は90%以上になります。

ロイヤルカナン子猫用キャットフードは、子猫の胃腸に配慮した原材料が多く使われています。子猫の胃腸が心配な方、何を選んで良いかわからないと感じる方が試すとしたら、このキャットフードがおすすめです。

モグニャン

先ほど紹介したロイヤルカナンは子猫専用のキャットフードでした。ここで紹介する「モグニャン」のキャットフードは子猫からシニア猫まで幅広く対応できるキャットフードです。以下の写真をご覧ください。

ロイヤルカナンのキャットフードは、子猫用・成猫用・シニア用・高齢猫用というふうにライフステージごとにキャットフードが分かれています。ライフステージに合ったキャットフードを与えることはとても良い事です。

ただ、子猫からシニア猫までの、年齢差がある猫を多頭飼いしている家庭の場合、シニア猫が子猫用のフードを食べてしまう場合があります。猫は好き嫌いの好みがはっきりしており、高カロリーの子猫用の方が美味しいと感じてしまうことが頻繁にあります。

ただ、食事は量と質の管理が大事なため、シニア猫が子猫用を食べてしまうと栄養過剰で太ってしまい健康状態が危ぶまれます。

そのようなことがおこったときに適しているキャットフードが「モグニャン」です。なぜなら、栄養バランスが良いキャットフードであるため、どの年齢の猫が食べても良いように作られているからです。

ちなみに我が家の猫は、18歳、15歳、14歳の3匹の高齢猫、8歳のシニア猫2匹がいます。キャットフードは別々のフード皿に入れて与えていますが、目を離した隙に違うキャットフードを食べることが多々あり、困っていました。今は、与えるキャットフードをモグニャンに統一しているため、猫同士が違うキャットフードを食べるようなことはありません。

多頭飼いをされている家庭の子猫には、全年齢型のキャットフードであるモグニャンがおすすめです。

モグニャン原材料については以下の通りです。

モグニャンが猫の腸内環境を良好に保つ理由は以下の3点です。

・穀物フリー(グレインフリー)のキャットフード

穀物(小麦・トウモロコシ・米)は炭水化物です。肉食動物の猫は、炭水化物を分解する酵素が少ないため、消化するのが苦手です。つまり、胃腸が未熟な子猫には、穀物フリー(グレインフリー)のキャットフードが適しています。

・猫にとって最も必要な栄養素であるタンパク質が豊富なため

猫は肉食動物のため、タンパク質が最も必要とする栄養素です。モグニャンはタンパク質を豊富に含んだキャットフードです。上記の原材料に於いても、タンパク質を多く含む「白身魚」の表示が確認できます。原材料の中で最初に表示があるため、原材料の中で一番多く含まれていることがわかります。

・整腸作用のある食べ物が原材料に使われているため

食物繊維には二つの整腸効果があります。一つ目は大腸にある食べ物の残りカスを包み込む役割、二つ目は善玉菌のエサになり腸内環境を良くする役割です。上記の原材料の中で食物繊維を多く含む食材は、サツマイモ・バナナ・リンゴ・かぼちゃです。

また、バナナには食物繊維以外にフラクトオリゴ糖も含まれているため、善玉菌のエサになります。

先ほども述べましたが、我が家の猫たちはモグニャンを継続的に食べています。室内飼いですが、モグニャンのおかげでウンチが臭くて困ることはありません。

猫が必要とする栄養素を中心に構成されたキャットフードであれば、胃腸に負担がかからず軟便(下痢)を防ぐことができます。胃腸は栄養を吸収する大事な器官です。胃腸に良い食材で作られているものであれば、子猫にとっては理想的なキャットフードになります。
愛猫の食欲をそそる香りと味わい!プレミアムキャットフード『モグニャン』

まとめ

子猫は胃腸が未熟なため、すぐに軟便(下痢)になります。子猫の体は小さく、下痢を放置しておくと脱水状態になり命の危険にさらされることがあります。そこまで深刻ではなくても、下痢で食べ物が消化できないことが続けば、健やかな成長が阻害(そがい)されます。子猫の下痢には十分な注意が必要です。

子猫が軟便(下痢)になる理由はいろいろあります。特に注意が必要なのは食べ物による下痢です。

子猫用のキャットフードはさまざまな種類のものがありますが、「穀類(小麦・トウモロコシ・米)が多く含まれているもの」「添加物が含まれているもの」はおすすめしません。

穀物は、猫が消化するには苦手な食材です。消化するための酵素が少なく、胃腸に負担がかかり下痢になるからです。さらに、添加物が含まれているものは、肝臓やホルモンへの悪影響やがんの発病の危険があります。

子猫用と表示のあるキャットフードでも、原材料は必ずチェックしましょう。原材料の質が悪いと排せつされるウンチが臭く、一緒に暮らす人間にとってもストレスになります。

子猫におすすめのキャットフードは、ロイヤルカナン子猫用とモグニャンです。ロイヤルカナンは原材料が消化吸収しやすく加工されています。一方、モグニャンは穀物フリー(グレインフリー)であるため、猫が苦手な食べ物である穀物(小麦・トウモロコシ・米)が含まれていません。

どちらのキャットフードにも、胃腸の働きを良くするための食物繊維・オリゴ糖が十分に含まれています。子猫の内から、栄養バランスが良く、整腸効果のあるキャットフードを選んであげることが重要です。