我が家には、甲状腺機能亢進症になって約2年になる猫がいます。甲状腺機能亢進症が見つかったときは、こんな怖い病気になってしまったとショックを受けていました。

その後、病状が不安定なときもありましたが、現在の甲状腺の数値は安定しているため、すこぶる元気に過ごしています。なにも知らないときは、心配ばかりでしたが、最近では、一病息災とさえ感じます。

猫が14歳以上で高齢になれば、甲状腺機能亢進症になる可能性が高くなります。ただ、甲状腺機能亢進症は、適切な治療を行えば、十分に長生きできる病気です。

今回は、我が家の甲状腺機能亢進症をわずらっている猫の、元気に過ごす秘訣をお話します。あなたの猫が甲状腺機能亢進症と診断されても心配することはいりません。この記事を読んで、不安な気持ちを流してしまいましょう。

甲状腺機能亢進症とは

甲状腺機能亢進症は、高齢の猫がかかりやすい病気です。主に13歳以上の20%弱の猫がかかっています。オス・メスは関係ありません。

身体の代謝を活発にする甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。症状には以下のようなものがあります。

・たくさん食べるのに痩せてきた

・活発に動き、落ち着きがない

・水をたくさん飲む

・大きな声で鳴くようになった

・尿の量が増える

・毛がばさばさになる

症状はいろいろありますが、猫の個体差があるため、症状がはっきりわかる場合もあれば、わかりにくい場合もあります。早期に発見すればするほど薬の効きもよく、症状は安定します。

一方、発見が遅れれば遅れるほど、身体の機能に影響がでて、症状が重くなります。体調も不安定で、飼い主は猫の心配ばかりすることになります。

猫が13歳ぐらいになってきたら、年に1回は血液検査を受け、甲状腺ホルモンの数値をチェックをしましょう。

我が家の猫の治療方法

我が家の甲状腺機能亢進症の猫は、メルカゾール錠という甲状腺ホルモンの分泌を抑える薬を、毎日1錠ずつ与えています。薬は1錠100円です。それ以外は、半年に1回の割合で、甲状腺ホルモン(T4)の数値を測っています。

最近の甲状腺ホルモンの数値は以下のとおりです。

正常範囲内になっており、今のところは問題なしです。体重は、2.7㎏~3㎏の間をいったりきたりしています。

甲状腺抗促進症と慢性腎不全

甲状腺機能亢進症は13歳以上の猫がかかりやすい病気です。さらに、高齢猫で注意が必要な病気は、慢性腎不全です。13歳以上の20%は慢性腎不全にかかっています。

このため、甲状腺機能亢進症になったときは、甲状腺ホルモン(T4)とあわせて、腎臓の数値(クレアチニンや尿素窒素)もあわせて見て行くことが大事です。

最近の腎臓の数値(クレアチニンと尿素窒素)は以下のとおりです。

上記の数値で血糖値が214mg/㎗になっています。猫は動物病院に行くとストレスを感じるため、血糖値が上昇することがあります。特に、問題はありません。

慢性腎不全かどうかについては、尿素窒素・クレアチニンの数値で判断します。尿素窒素が基準範囲の上限を超えています。しかし、尿素窒素については、脱水ぎみであれば数値が上がりやすくなります。クレアチニンは、問題のない数値であるため、いまのところ問題なしという結果でした。

高齢猫は、水をたくさん飲むようにしても、身体に筋肉が少ないため、水分を蓄えておくことができません。脱水になりやすいため、病院では「皮下点滴」をして脱水を防ぐようにしています。

皮下点滴とは、猫の皮に注射針を刺し、水分を注入します。輸液した後は、皮の下に水がたまり、ラクダのこぶのようになります。時間をかけてゆっくり身体に水分が吸収されます。

このような皮下点滴は、1回2,000円ほどの費用がかかりますが、高齢猫の身体の水の巡りを良くすることで、腎臓に負担がかからなくなります。月に1~2回を目安に通院しています。

甲状腺機能亢進症の猫におすすめ低ヨウ素キャットフード

甲状腺機能亢進症になったら、甲状腺ホルモンのもとになるヨウ素を含まない、療法食の低ヨウ素のキャットフードがあります。ヒルズというアメリカのペットフードメーカーが販売しています。

正式名称は、ヒルズ療法食・甲状腺機能亢進症(y/d)です。実際は以下のとおりです。

写真のものは、缶詰に入ったウェットタイプですが、ドライフードもあります。ヒルズ療法食甲状腺機能亢進症(y/d)は、甲状腺ホルモンのもとになるヨウ素を控えた低ヨウ素タイプです。食事だけで甲状腺ホルモンを正常化することができます。

しかし、低ヨウ素以外のキャットフードやミルクを与えると効果はでません。低ヨウ素タイプの療法食で甲状腺機能亢進症を治療しようと思えば、低ヨウ素タイプだけ与えることになります。

猫は好き嫌いが多く、食べてくれるときもありますが、食べなくなれば一口も食べないこともおこるため、低ヨウ素タイプだけ与えつづけるのは難しいと感じます。

我が家の猫は、初めから食べなかったため、薬で治療を行い、低ヨウ素以外のキャットフードで好きなものを食べさせるようにしています。

甲状腺機能亢進症の猫におすすめ低ヨウ素以外のキャットフード

我が家の猫は、甲状腺機能亢進症をわずらうようになってから、好き嫌いがさらにはっきりしてきました。甲状腺機能亢進症は食事を摂らなくなるとすぐに体重が減ってしまいます。

栄養をしっかり摂ることはとても重要なことなので、好きなものをたっぷり与えるようにしています。我が家の猫の身体が安定した状態を保てるのは、いろんなタイプのキャットフードのお陰だと感じています。

いろんなキャットフードがある中で、特に我が家の猫が気に入っているキャットフードを紹介します。

ヒルズ 特別療法食 腎臓ケア k/dツナ入り

ヒルズはアメリカのペットフードメーカーです。猫の体調に合わせ、療法食が豊富に販売されています。我が家の猫は、魚派であるため、以下の「特別療法食 腎臓ケア k/dツナ入り」が大好物です。

缶詰めパッケージは以下のとおりです。

中身は以下のとおりです。

とても滑らかにできています。甲状腺機能亢進症で甲状腺ホルモンを抑えると、腎臓へ流れる血液の量が減り、慢性腎不全になるリスクがたかまります。

現在の年齢が16歳ということもあり、すぐに脱水状態になりやすいため、ドライフードよりは、ウェットフードで栄養と水分の両方を摂っています。

我が家のレギュラーウェットフードになっています。魚派でなければ、もう一つの味であるチキン味もあります。

アルモネイチャー

アルモネイチャーは原材料の品質にこだわったキャットフードです。材料は人間が食べるのと同じくらいの品質です。人工着色料・人工香料・科学的防腐剤を一切使用していません。

あるもネイチャーは、食感の好みで選べたり、多種の魚や肉の中から選べたりします。品数は100種類以上を超えており、猫の好き嫌いに対応しやすいのが特徴です。

以下は、デイリーメニューオーシャンフィッシュムースです。

以下は、デイリーメニューラムムースです。

どちらも、滑らかな食感のムース状に仕上げてあります。フィッシュ、ラムと名前がついていますが、チキン、ビーフ、ポークなどいろんなタンパク質が含まれています。

栄養に偏りがなく、いろんな味が楽しめる点ではおすすめです。

フォルツァ10リナールアクティウェット

フォルツァの商品は、イタリアの獣医師が22年も研究を重ねて作られたペットフードです。原材料に使われる食品の残留化学物を排除するため、無農薬・オーガニック・海洋汚染が少ない海の魚を使用しています。

以下は、「フォルツア10リナールアクティウェットフラットフィッシュ(腎臓ケア)」のパッケージです。

中身は以下のとおりです。

先に紹介したウェットフードと同じく、滑らかな口当たりのキャットフードです。

我が家の猫は、高齢なこともあり、腎臓を労わる目的で、腎臓ケア用のフードを与えています。上記のフードは、ハーブが入っているため、独特の草っぽい匂いがします。最初は、食べないかもしれないと感じましたが、大丈夫でした。原材料の良さを身体で感じているのかもしれません。

まとめ

我が家の猫が甲状腺機能亢進症になって約2年が過ぎました。最初は病気のことも分からず戸惑ってばかりでした。投薬で症状が安定してきたこともあり、最近は甲状腺機能亢進症は怖くない病気と思えるようになりました。

症状が安定してきた理由は、メルカゾールの投薬、皮下点滴、喜んで食べてくれる多様なウェットフードを与えてきたからだと思います。

甲状腺機能亢進症を食事で管理する際は、低ヨウ素タイプのキャットフードしかあたえられません。一方、薬で甲状腺ホルモンを抑える場合、低ヨウ素以外のいろんなウェットフードを食べることができます。

いろんなウェットフードを与えることで、猫が食べる楽しみを感じ、身体の状態が上向きになってくるように感じます。ここで紹介したウェットフードは、我が家の猫のお気に入りばかりです。もし、あなたの猫が甲状腺機能亢進症になり、食欲が落ちたと感じたら、試してみてください。