猫を飼っていると、いろんな体調の変化があります。その中でも、猫の軟便・下痢は、飼い主それぞれ感じ方が違います。ある人は「ウチの猫はいつも軟便・下痢をしているので気にしない」といいますし、別の人は「ウチの猫のウンチが軟便・下痢になっているのだけど大丈夫かな?」と言って心配しています。

あなたの猫が軟便・下痢になっている場合、毎日食べているキャットフードに原因があることがあります。病気による軟便・下痢は脱水状態を引き起こすほど、激しいためすぐにわかります。

しかし、なんとなくウチの猫のウンチが軟便・下痢だけど病的ではないため、放置しているのであれば、キャットフードを変更してみると、良くなる可能性があります。

今日のお話は、猫の軟便・下痢がおこる理由、軟便・下痢の猫が症状を改善するためのキャットフードについてお話します。

猫が軟便・下痢になる原因と改善方法

猫が軟便・下痢を引き起こすには「キャットフードに問題がある場合」「キャットフード以外に問題がある場合」があります。今回は、キャットフードに問題がある場合についての原因と改善方法を詳しく説明します。

キャットフードに問題がある軟便・下痢と改善方法

まずは、猫が毎日食べるキャットフードが問題で軟便・下痢になる場合についてまとめました。

・キャットフードを急に変えたため

飼い猫に与えるキャットフードは、決まったものを与えていると思います。しかし、世の中にはいろんなキャットフードが販売されているため、飼い主がいろんなものを試してみようと思い、キャットフードを変更すると、軟便・下痢になるときがあります。

猫の腸内環境は、一定に保つような身体のつくりになっています。しかし、キャットフードが急に変わると、腸内に棲んでいる細菌のバランスが崩れます。その際のウンチが軟便・下痢になることはよくあります。

キャットフードの変更による軟便・下痢を改善する方法としては、新しいキャットフードを、少しずつ切り替えることです。5日ほどを目途に行うと猫の身体に負担を掛けません。

1日目:今までのフード90% 新しいフード10%

2日目:今までのフード70% 新しいフード30%

3日目:今までのフード50% 新しいフード50%

4日目:今までのフード30% 新しいフード70%

5日目:今までのフード10% 新しいフード90%

・キャットフードの添加物によるもの

キャットフードはいろんな種類のものが販売されています。そんななかで、キャットフードに含まれる添加物が軟便・下痢を引き起こすことをご存知でしょうか?

原材料を確認して、以下のようなものが含まれているようであれば、気をつけましょう。

① 穀類(小麦・コーングルテン・米など)が含まれている

猫は完全な肉食動物です。そのため、肉・魚などのタンパク質を十分摂っていれば、タンパク質から合成されるアミノ酸を分解して糖を作ることができます。

もともと、穀類をメインとした食事を摂っていた訳ではないため、穀類を消化する際に胃腸に負担がかかります。長くこのようなキャットフードを与えることで、消化器の働きが悪くなり、栄養吸収自体が悪くなる可能性があります。

穀物(小麦・コーングルテン・米など)が入ったキャットフードを与えているのであれば、早めに切り替えることで、軟便・下痢を改善することができます。

② 着色料(食用赤色2号、食用赤色102号、食用青色1号、食用黄色4号、食用黄色5号)が含まれている

着色料を使う目的は、色味を鮮やかにして、食欲を増すためです。しかし、猫は色素を認識しないため、色味で食べ物を判断することはありません。

着色料が含まれた食べ物を食べ続けると、軟便・下痢はもちろん、アレルギーや発がんの恐れもあります。猫にとって危険な添加物を与えていると、軟便・下痢の状態が続きます。軟便・下痢が続けば、身体に必要な栄養を摂り入れることができません。

軟便・下痢を改善するためにも、早めに別のキャットフードに変更する必要があります。

ちなみに、我が家でも、キャットフードを切らして、上記のものを与えたときがあります。どの猫も、軟便・下痢のオンパレードになってしまったことがありました。排出されたウンチ自体がとても臭く、即効で与えるのを止めました。

・キャットフードの保存が悪く酸化しているため

あなたの猫に、原材料が全く問題がないキャットフードを与えていても軟便・下痢になるときがあります。そのようなときは、キャットフードが酸化しているのかもしれません。

キャットフードには、動物油脂が多く含まれています。そのため、キャットフードを開封したら、たちまち酸化が始まります。しかし、ある程度は、キャットフードに含まれている酸化防止剤で酸化を防止することができます。

ただ、以下のような保存状態であれば、キャットフードが酸化している可能性が高いです。

① 開封口をしっかり閉じていない

② キャットフードの置き場所に直射日光が当たる

③ 開封してから1か月以上が経過している

上記の項目に当てはまった場合は、確実にキャットフードは酸化しています。

酸化したキャットフードを食べた猫が軟便・下痢にならないための改善方法は以下のとおりです。

① キャットフードの置き場所は、涼しくて暗い場所にする

② キャットフードをフードストッカー(保存容器)に入れる

我が家のフードストッカー(保存容器)は以下のとおりです。

湿気を防ぐ除湿シートもついています。

③ キャットフードの開封後は、1か月以内に食べ切る

キャットフードは、開封した後、早めに食べ切るようにしましょう。多頭飼いであれば、2㎏入りのキャットフードは、2~3週間で食べ切ります。しかし、あなたの家で1匹の猫だけ飼っているのであれば、400gぐらいの小袋で購入する方が良い場合もあります。

猫の軟便・下痢の改善に役立つおすすめキャットフード

あなたの猫の軟便・下痢の症状を改善するためにおすすめのキャットフードは以下のとおりです。

アカナ グラスランド

アカナはカナダのペットフードメーカーです。アカナはカナダの地元で採れる肉や野菜・果物を使ってキャットフードを作っています。アカナのキャットフードは、猫の消化に負担をかける穀物(小麦・コーングルテン・米など)を使っていません。

グラスランドのパッケージは以下のとおりです。

原材料は以下のとおりです。

メインとなる原材料は、牧草で育てた羊、自然飼育の鶏肉です。それ以外は、多種の野菜・くだものが含まれています。

アカナキャットフードは、1袋340g、1.8㎏、5.4㎏の3種類があります。猫の頭数によって、1か月以内で食べられる大きさのものでお試しされると良いでしょう。

ヒルズ サイエンスダイエット シニアアドバンス

ヒルズはアメリカのペットフードメーカーです。どこのホームセンター、ペットショップでも見かけます。猫の体形、年齢に応じて選ぶことができます。

シニアアドバンスのパッケージは以下のとおりです。

ヒルズサイエンスダイエット シニアアドバンスの中身は以下のとおりです。

写真のキャットフードの大きさは1.8㎏ですが、小袋に分けてあります。1袋は600gとなっているため、1週間ほどで食べ切れるサイズです。少しずつ食べられるため、キャットフードが長期間開けっ放しにならず、酸化を防ぐことができます。

ヒルズのサイエンスダイエットはどれも小袋に分けた包装になっています。あなたの家にいる猫が1匹だけであれば、ヒルズのキャットフードがおすすめです。

まとめ

あなたの家の猫が軟便・下痢をしていたら、毎日与えているキャットフードが原因なのかもしれません。キャットフードが原因だったとしても、キャットフードに含まれる添加物が原因のときもあれば、日ごろのキャットフードの保存状態が原因になるときもあります。

あなたの猫の軟便・下痢を改善するためには、以下のことに気をつけましょう。

・穀物(小麦・トウモロコシ・米)が含まれない、穀物(グレイン)フリーのものを選びましょう

・着色料が含まれたキャットフードは与えないようにしましょう

・キャットフードの置き場所は風とおしの良い暗い場所にしましょう

・キャットフードを保存するときは、フードストッカー(保存容器)を利用しましょう

・キャットフードを開封したら酸化が始まるため、なるべく早めに食べ切れる大きさのものを購入しましょう

以上を守れば、あなたの猫のキャットフードによる軟便・下痢はなおります。