猫も7歳以上になれば、シニアの仲間入りになります。そのあたりから、猫に糖尿病が見つかりはじめます。糖尿病は、肥満が原因です。しかし、肥満している猫が必ず糖尿病になるわけではありません。

我が家には5匹の猫がいますが、今のところ糖尿病になった猫はいません。年1~2回の健康診断でも、糖尿病は心配ないと言われています。

糖尿病を予防するには、太り過ぎに注意は必要です。しかし、標準体重を維持するばかりでは、猫がストレスを溜めてしまうかもしれません。

猫が満足してくれて、糖尿病の予防になるものを日ごろから与えた方が良いのではと感じます。今回は、猫が大好きな糖尿病を予防する糖質制限・糖質ゼロのキャットフードについてお話します。

どうして糖尿病になるの?

糖尿病は、膵臓(すいぞう)から分泌されるインスリンが不足することで、身体に栄養がまわらず、食べてもどんどん痩せてしまう病気です。

糖尿病に気が付かず放置してしまうと、身体を維持するための栄養が摂れなくなり、やせ細って死んでしまうこともあります。水を飲むことが多くなったり、食べても食べても痩せていくようなら、早めに獣医師に見せるようにしましょう。

糖尿病の原因は、以下の4つがあります。

・遺伝性のもの

シャムネコやバーニーズは、糖尿病が発症しやすい猫の種類です。若いうちから、糖尿病を予防する食事を取り入れましょう。

・太り過ぎによるもの

標準体の猫に比べ、肥満体の猫は糖尿病リスクが4倍になります。

標準体というのは、生後1年~1年半ぐらいの体重をいいます。その時の体重の2倍ほどになると、完全に肥満体です。早めにダイエットに取り組みましょう。

・ストレスによるもの

猫は動物病院に行ったり、新しい猫がやってきたりなどのように、生活環境の変化が苦手です。ストレスを溜めると、血糖値が急上昇します。

以下は、我が家の猫の血液検査結果です。

血糖値が215 という異常値を示しています。

しかし、糖化アルブミンは13.2%と標準範囲内になっています。糖化アルブミンは、血糖値を量るまえの期間が高血糖の状態だったかどうかを示す数値になります。つまり、血糖値が異常値を示しているのは、病院に来たストレスが原因というだけで、いつもの血糖値は、それほど高くないということがわかります。

猫は少しのことでもストレスを感じ血糖値が急上昇します。ストレスを与えないことが糖尿病を防ぐためには大事です。

・膵炎によるもの

膵炎(すいえん)はインスリンを分泌する膵臓の炎症です。なぜ膵炎がおこるのか原因は不明です。嘔吐(おうと)・食欲不振などの症状もありますが、無症状の場合もあり、わかりにくい病気です。

膵臓のはたらきがわるいため、糖尿病を発症する原因になります。

糖尿病を招くキャットフードとは

糖尿病の原因で一番多いのが肥満です。若い内から、肥満を防ぐことがとても大事です。キャットフードは、いろんな種類のものがありますが、以下のようなキャットフードは、猫の肥満を招きます。

キャットフードを購入する場合は、必ず原材料をチェックしましょう。

その際に、原材料の最初に「穀類(小麦・コーングルテン・米等)」と表示のあるものには注意が必要です。猫は肉食動物であるため、タンパク質を摂ることで、骨格、内臓、被毛をつくります。そのため、猫が一番必要とする栄養素は、肉や魚などのタンパク質です。

また、猫が身体を動かすためのもとになる糖質は、タンパク質をアミノ酸に分解することで作り出せます。そのため、タンパク質がしっかり摂れていれば、猫は元気な身体を維持できます。

しかし、上記のキャッフードは、炭水化物が多く、タンパク質は香つけ程度のものしか含まれていません。炭水化物では、健康な身体をつくることはできず、猫を太らせたり、猫が食べ物を消化器するときに負担になったりするだけです。

毎日の食事の目的は、空腹を癒せば何でも良いのではなく、健康を維持するために必要なものを摂取することです。あなたの猫に上記のような原材料のキャットフードを与えていては、どんどん肥満するだけです。

タンパク質がたっぷり含まれたキャットフードを選んであげるようにしましょう。

糖尿病の予防に適したキャットフードとは

糖尿病を予防するために適したキャットフードの条件は、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードです。言い換えれば、動物性のタンパク質がたっぷり含まれたものが適したキャットフードの条件です。

以前の食事管理では「低脂肪・高繊維」が糖尿病を予防するために適していると考えられていました。理由は、低脂肪により体重を減らし、食物繊維を増やすことで、腸で糖の吸収速度を遅らせることを目的としていたためです。

しかし最近ではそれよりも、「低炭水化物・高タンパク質食」が適しており、糖尿病を予防できることがわかりました。理由は、低炭水化物のため、肝臓で糖の合成を行うためです。そのため、肝臓を動かすもとになる栄養素のタンパク質を多く摂る必要があるのです。

つまり、低炭水化物とは糖質制限・糖質ゼロのキャットフードのことをいいます。また、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードには、動物性たんぱく質が十分含まれているものが多いのです。

糖尿病予防するためには、あなたの猫が若い内から、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードを与えることが重要になります。

糖尿病予防の糖質制限・糖質ゼロのキャットフードのおすすめ

ここでは、実際に販売されている糖質制限・糖質ゼロのキャットフードでおすすめのものを紹介します。

オリジン フィット&トリム

オリジンは、アメリカのペットフードメーカーです。小麦・トウモロコシ・米などの穀物が含まれていない「穀物フリー(グレインフリー)」のキャットフードを販売しています。

一方、タンパク質はとても豊富に入っています。また、タンパク質も地元で採れたものを新鮮なうちに加工するというこだわりがあります。

オリジンのキャットフードは4種類の味があります。

その中で、一番タンパク質が多く含まれている「フィット&トリム」は以下のようなパッケージです。

原材料は、以下のとおりです。

含まれているタンパク質は、新鮮鶏肉・新鮮鶏レバー・新鮮七面鳥肉・アブラガレイなどなどが並んでいます。動物タンパク質のもとになるものが、鶏に限定することなく、七面鳥、魚、内臓など多種多用に含まれているのが魅力です。

猫は、タンパク質をアミノ酸に分解して身体をつくります。猫が必ず食べ物から摂取しなければならないタンパク質は11種類もあります。そのため、タンパク質はバラエティ豊かなもので、丸ごと食べたれるほどのものが適しているのです。

オリジンの他の味は、鶏肉や魚を中心とした「キャット&キティ」、いろんな魚を丸ごと加工した「シックスフィッシュ」、牛やイノシシ肉、ヤギ肉、ラム肉などが含まれた「レジオナルレッド」があります。

あなたの猫の好みで選んであげると良いですが、ローテーションで与えてみるのも良いでしょう。

アカナ パシフィカ

アカナは、カナダのペットフードメーカーです。オリジンと同じく、小麦・トウモロコシ・米を使わない「穀物フリー(グレインフリー)」のキャットフードです。

穀物フリー(グレインフリー)のキャットフードは、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードとおもっても良いくらいです。

さて、アカナパシフィカについて紹介しましょう。パッケージは以下のとおりです。

原材料は以下のとおりです。

「パシフィカ」は、ニシン・イワシ・アブラカレイなどいろんな新鮮な魚を丸ごと使っているキャットフードです。

我が家の猫たちが最も好むキャットフードです。アカナは自然飼育の鶏肉や七面鳥を使った「ワイルドプレイリ―」や、牧草で飼育された羊肉を中心とした「グラスランド」など3種類の味が楽しめます。

カナダという自然豊かな場所で飼育される動物が原材料につかわれているため、素材自体にビタミン・ミネラルが豊富です。

あなたの猫の健康を維持するのに適したキャットフードといえます。

まとめ

7歳以上になれば、糖尿病にかかる猫も増えてきます。糖尿病の原因はいろいろなものがありますが、よくあるのは、肥満が原因となります。

もし、肥満の原因となるキャットフードは、小麦やトウモロコシ、米が多く含まれているものです。炭水化物が多いため、お腹は満腹になりますが、必要なタンパク質を十分に得ることはできません。

一方、猫の糖尿病を予防するキャットフードは、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードです。糖質制限・糖質ゼロのキャットフードというのは、小麦・トウモロコシ・米が含まれていない、穀物フリー(グレインフリー)のキャットフードのことをいいます。

穀物フリー(グレインフリー)のキャットフードは、「低炭水化物・高タンパク質」に作られています。良質なタンパク質がたっぷり含まれていることで、猫の筋肉・内臓・骨格・被毛がつくられます。

つまり、糖質制限・糖質ゼロのキャットフードを与えることで、十分なタンパク質が摂れ、あなたの猫の見た目、身体の機能は、若々しい状態でいられます。当然、糖尿病を予防することができます。